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日本の家は結露しやすい?! 【その①】

前回は結露のメカニズムについて勉強しました。
水蒸気のままおとなしくしてくれてれば文句はないのですが、
冷えた空気から締め出されて水になってしまうと、カビやダニの原因となってしまう・・・
結露、やっかいなヤツでしす・・・。

そんな、できれば避けて通りたい結露ですが、
なにやら日本の家は結露しやすいらしいですよ!!
なぜ?!

ということで今回からは、日本の家が結露しやすい理由について勉強していきます。

≪日本の家が結露しやすい理由≫

その① 昔ながらの考え方

結露を防ぐ方法は2つあります。
1つは空気を冷やさないこと。冷やさなければ空気は小さくならないので、結露しません。
もう1つは、含んでいる水蒸気の量を少なくすること。空気の中に入っている水蒸気が少なければ、空気が冷やされても、結露に達しにくくなります。
欧米では前者の方法を採ってきましたが、日本では後者の方法を採ってきました。
なぜなら日本の家は寒いので、冷やさないというわけにはいかなかったからです。
なので隙間風で水蒸気を飛ばすくらいのほうが安全だといわれてきたのです。
隙間風で、水蒸気を飛ばす~ぅ・・・???
皆さんのご心配の通り、この日本的結露対策はうまくいきませんでした。
結果、日本の家はカビ・ダニの温床となってしまったのです。

その② 個別暖房・間欠暖房

日本では、リビングや寝室など特定の部屋だけ暖房して他の部屋は寒いまま、というのが当たり前です。
これを個別暖房と言います。
日本では常識のように個別暖房ですが、欧米の家は違います。
欧米の家は全室暖房(もしくはセントラルヒーティング)といって、全ての部屋が暖かいのです。
さらに、日本では家を留守にするときには暖房を消して出掛けます。これを間欠暖房といいます。

この2つの暖房方法も、結露の大きな原因となっています。
個別暖房で暖房している部屋の水蒸気が、暖房していない寒い部屋へ流れれば、結露の危険が生じます。
また、暖房している間は結露しない窓ガラスが、暖房を止めると結露してしまう。これは、暖房中は窓ガラス自体も温められて結露しなかったのが、暖房を止めると部屋が冷え、窓ガラスが結露してしまうということです。
これが間欠暖房によるリスクです。

 

う~む・・・たしかにこれじゃ、日本の家は結露して当たり前かも・・・
と思ったアナタ。結露の原因は、まだまだあるんですよー!  次回に続く。

◆参考文献:『スラスラわかる 断熱・気密のすべて』/南雄三(日本実業出版社)


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